「DS検定とG検定、どっちを受ければいいですか」という質問は、AI資格まわりの相談の中でもかなり多い部類に入る。両方ともディープラーニング協会やデータサイエンティスト協会という業界団体が運営する、いわば”業界公認”の資格である点は共通しているが、中身を見ていくと問うている能力の軸がはっきり違う。この記事ではDS検定(データサイエンティスト検定 リテラシーレベル)の試験概要を整理したうえで、G検定との使い分けを考える。
DS検定とはどんな試験か
DS検定は一般社団法人データサイエンティスト協会が実施する「データサイエンティスト検定 リテラシーレベル」の通称で、数理・データサイエンス・AI教育強化拠点コンソーシアムが公開しているモデルカリキュラムに沿って、データ活用の基礎知識を問う。全国のテストセンターで受けるCBT方式で、通年で受験機会がある。受験料は一般11,000円、学生5,500円(いずれも税込)。
出題は「データサイエンス力」「データエンジニアリング力」「ビジネス力」の3つのスキル領域から構成される。G検定が機械学習・深層学習の技術的な仕組みに寄っているのに対し、DS検定は統計の基礎、データ整備の考え方、そしてデータを使って現場の課題をどう解くかというビジネス寄りの視点が強く出る。
G検定との違いを整理する
| 比較項目 | DS検定 | G検定 |
|---|---|---|
| 主催 | データサイエンティスト協会 | 日本ディープラーニング協会(JDLA) |
| 問う力 | データ活用・ビジネス力・統計基礎 | 機械学習・深層学習の技術理解 |
| 試験方式 | CBT(通年) | オンライン・年3回程度 |
| 受験料 | 11,000円(一般) | 13,200円 |
詳しい試験時間や合格ラインまで含めた6資格の比較は主要AI関連資格の難易度・偏差値ランキングにまとめているので、他の資格との相対感を掴みたい人はあわせて見てほしい。
どちらを先に取るべきか
結論として、「AIモデルの仕組みそのものに興味がある」ならG検定、「データを使って事業判断や業務改善につなげる仕事をしたい・している」ならDS検定、という軸で考えるのがわかりやすい。マーケティングや企画、経営企画といった非エンジニア職でデータ活用の基礎体力をつけたい場合はDS検定のほうが実務との距離が近く感じられるはずだ。逆にエンジニア職やAI開発に関わりたい場合はG検定を先に取り、余力があればDS検定でビジネス側の視点を補うという順番が無理がない。
合格率や難易度についての注意点
DS検定は合格率が公式に大々的には公表されておらず、他資格のように明確な数字で難易度を語りづらい。出題範囲が統計・プログラミング・ビジネスと幅広いため、「広く浅く」学習量を積み上げるタイプの試験だと捉えておくとよい。特定の分野だけを深掘りするより、公式リファレンスブックを一冊通しで読み切る学習法が合っている人が多いようだ。
まとめ
DS検定は、G検定が「作る側」の資格だとすれば「使う側・活かす側」の資格だと言える。初心者向けAI資格の比較記事でも触れているが、自分のキャリアの軸足がデータ分析・活用にあるなら、DS検定は決して回り道にならない選択肢だ。
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