最初は完全になめていた。G検定や統計検定2級と同じ感覚で、Web問題集を何周かすれば通るだろうと思っていたのがAzure AI-901だ。ところが解き始めてすぐ、選択肢に見慣れないPythonのコード片が出てきて手が止まった。あとで知ったのだが、これはAI-900時代の教材をそのまま使っていたのが原因だった。ここでは、実際に何にどれだけ時間を使い、どこでつまずいたかを記録として残しておく。
最初の失敗:古い教材で勉強を始めてしまった
申し込んだのはAI-901だったのに、最初に手を出したWeb問題集はAI-900時代に作られたものだった。「どのAzureサービスが何をするか」を4択で当てる問題ばかりで、これを1周した時点では手応えがあった。ところが公式のMicrosoft Learn学習パスを覗いてみると、Foundry(旧Azure AI Foundry/Azure AI Studio)を使った実装の話がかなりの分量を占めていて、自分がやっていた勉強とほぼ重なっていないことに気づいた。AI-900とAI-901で何が変わったかを先に整理しておけばよかったと、この段階でかなり後悔した。
それ以降は、教材を開くたびに「Foundry」「Python」「Content Understanding」という単語が出てくるかを確認する癖をつけた。この3つがほぼ出てこない教材は、高確率で古いAI-900向けだと判断していい。
実際にかかった時間:想定より1.5倍近く重かった
当初は「Fundamentals(入門)」という名前に油断して、10時間もあれば十分だろうと踏んでいた。実際に合格ラインの手応えを掴むまでにかけた時間は、体感でおよそ18〜20時間。内訳はだいたい次の通りだ。
| 期間 | やったこと | 目安時間 |
|---|---|---|
| 1週目 | Microsoft Learnの最新学習パスを通読し、AI概念(責任あるAIの原則・ワークロード識別など)を押さえる | 約6時間 |
| 2週目 | Foundryポータルに実際にログインし、モデルのデプロイやチャットクライアントの挙動を触って確認 | 約8時間 |
| 3週目 | AI-901対応の問題演習を繰り返し、間違えた箇所のコード片を読み直す | 約4〜6時間 |
特に2週目のFoundryを実際に触る時間を惜しんではいけない。問題文で「このコードは何をしているか」を聞かれたとき、一度でも自分の手でデプロイやプロンプト送信をやっていると、初見のコードでも展開を予測しやすくなる。逆にここを飛ばして問題演習だけ繰り返すと、パターンを丸暗記しているだけの状態になり、少し表現を変えられただけで解けなくなる。
やってよかったこと・もっと早くやればよかったこと
結果的に効いたのは、Pythonをきちんと書けなくても「読んで意味を推測する」練習を先にやったことだ。変数名や関数名から処理内容を推測する読み方に慣れておくだけで、AI-901特有のコード問題への抵抗感はかなり下がる。あとは責任あるAIの6原則のように、AI-900時代から出題傾向が変わっていない領域を先に固めて、得点を確保してからFoundry実装の対策に時間を割く順番にしたのも良かったと思う。
逆にもっと早くやればよかったのは、勉強を始める前に教材の対応範囲を確認することだ。「Fundamentals」という響きに油断せず、最初にMicrosoft公式の出題範囲(スキルアウトライン)の日付を見て、自分がこれから使う教材がそれより新しいかどうかを確認する。この一手間を最初に飛ばしたせいで、結果的に1週間分くらい遠回りをした自覚がある。
これから受ける人へ
AI-901は名前こそ入門レベルの「Fundamentals」だが、中身は実装寄りに舵を切った試験だ。難易度や偏差値の全体像で触れている勉強時間の目安は、コーディング未経験者であればもう少し余裕を持って見ておいたほうがいい。焦らずFoundryを実際に触る時間を確保できれば、決して手が届かない試験ではない。
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